俺は変わらず存在してるのに、あの気持ちはどこへ行ったんだ?
こうして大人になっていく
「あれ、キヨだー」
昼休み、気まぐれに屋上に来てみたら千石がぼけーっと立っていた。
「・・・なんだ、ちゃんか・・・」
「えーなんか残念そうだね ちゃんじゃ不満か!」
「はは、そんなことないない」
「何、元気ないね、キヨ」
「そう?君はいつも元気そうだねぇ」
「まぁね っていうかどうしたのキヨ 今ならちゃんがただで話聞いてあげるよ?」
「うーん・・・ねぇちゃん」
「んー?」
「なんで人って変わっちゃうんだろね」
どうしてだ どうしてなんだ 好きだったはずなのに ちゃんと好きだったのに
気持ちは冷めて、なんとなくうざったく感じて連絡もとらんくなって、ついつい冷たくしてしまって、それでもついて来てくれようとしていた その気持ちすらも邪魔に感じた
好きなのに、好きの種類が変わってしまうんだ
変わるのは体だけで十分だ 心は変わらないでいたい 子供みたいに純粋に楽しいことだけ追い求めていたい
『キヨのうそつき!』
ついさっき彼女に見せられた涙が痛かった 心はちゃんと痛むのに、傷つけたくはないのに、それでも別れを切り出した
別に相手のためを思ったとかそんな格好良いんじゃなくて、自分のために切り出した別れなのに、痛かった。俺がこんなに痛いならあの子の傷はどんなものだろう
こんなことの繰り返しならいっその事恋愛なんてしなければよかった
大人になったら何か変わるのかな 傷つけても何とも思わなくなるのかな?それなら俺は、大人になんかなりたくないよ
「・・・キヨはやさしーねー」
「え?」
「彼女の事振ったんでしょ?キヨって彼女と別れたあといっつも沈んでるもん 自分から別れようって言うくせにさ 何気にナンパとかもしなくなるじゃん、しばらくだけど。」
「・・・よく見てるねー ストーカー?」
「違うっつの んーでもさ、変わっちゃうのはしょうがないんじゃない?それでずるずる行くよりは別れたほうがお互いのためじゃん 間違ったことなんかしてないよ」
「まぁねー けど、なんでだろ」
付き合ったときは本当に好きだと思ったから付き合ったのに
いつの間にか、変わってしまう
誰かの事を好きになったなら、ずっとそのままの気持ちでいれれば良いのに
そしたらもう傷つかないで済む、傷つけないで済む なのに神様って意地悪だ
「良いじゃん、それで。」
「は?」
ちゃんは笑って俺の眼を見てから、空を見上げた
「そうやって人は出来上がっていくんだよ」
「そうやってキヨは一生掛けて『千石清純』を作っていくんだよ」
「傷ついたって良いじゃん 間違ったって良いよ。迷ったって泣いたって笑ったって、無駄な事なんてひとつもない」
ちゃんの言葉が素直に俺の体に入りこんでいく
「変わる事を嘆かないで、変わることを受け入れようよ キヨがどうなったってキヨじゃなくなるわけじゃないんだよ」
なんだそりゃ、根本的な解決になってないよ。そう言ったらちゃんは小さく笑った。
でもそうか、そうなのかもね 考え方一つとは良く言ったもんだ
「ちゃん、ありがとう」
人はとめどなく変わっていって間違えて、迷って、苦しんで
それでも俺はまた誰かを選んで恋をするんだろう
今度こそ、と思いながら
その選択が間違っていたとしても気づくのはいつもあとになってからなんだ どうしようもないことだ。
それで良い それが良い それが千石清純だ。文句ある?
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今マコ自身が今を非常に無駄に生きてる気がしてならないので自分を励ますために書きました
人は「自分」っていう芸術品を一生かけて作るんじゃないか、というマコの変な考えです 文章の下手さに絶望した!うまくなりたいなあ
千石と仁王は自分の中でちょっと似てるイメージあります
結構遊んでると思うけど相手傷つけるたびに自分も傷ついてるみたいな気がします。妄想です。