「なぁってば 聞いてる?」

「右耳で聞いて左に流してる」

「流すなよ」



っつーか、聞きたくないんだよ。




何もしなかった事が過ちだった





「てかなんであたしが丸井の恋愛相談なんか聞かなくちゃいけないのさ」

「いーじゃん 俺らの仲だろー?」


休み時間にポッキー食べながら恋愛相談って、女子かお前は。(ほんと甘いもの好きだな)




「要は彼女がほかの奴に告られたけど振ったって話でしょ?別に問題ないじゃん」

「けどまだ相手諦めてないっぽくてさー、連絡ちょくちょく来るらしい」

「それでも彼女はあんたを選んだんでしょ」

「んー・・・」

「それに、そういうのあんたに報告してるのはやましい事はないって事じゃん」

「・・・まぁ」

「てかあんただって告られたりしてんじゃん 彼女だって不安だよ」

「あー・・・」

「でしょ?つーかなんであたしに言うの?仁王あたりにでも相談しとけっつーの」

「なんだよ 俺ら親友だろー?」

「はいはい」

「ンだよその態度は」


あたしと丸井は3年間ずっと同じクラスで、なんかウマが合うというか、そんな感じで仲良くなった。
気まぐれ同士だからか一緒にいて楽で、ちょくちょく一緒に行動しているうちにいつの間にやら手に入れたのは「親友」という関係だった。






だから、今さら言えません。










一年の頃から丸井のことがずっと好きでした。なんて言えるはずないんです。







この関係が心地良くて壊したくなくて、何も言えずにいるうちにいつのまにやら三年。
このまま一緒にいればいつかは女として見てくれるかな、なんて淡い期待も正直あった。

けど丸井はそんなあたしに全く気付かずちゃっかり可愛らしい彼女なんか作ったりして。
しかも付き合った理由は「告られた時たまたま彼女がほしい気分だったから」で。

すぐ別れるかと思いきや付き合い始めて一か月、今じゃまんまと彼女にハマったようで、口にはあんまり出さないけど本気で彼女に惚れてしまった様子だ。




まぁ、そんなわけで3年間という月日を重ねたあたしの恋は見事なまでに失恋という結果に終わったわけだ。





しょうがないことだけど考えてしまう


彼女に告られる前にあたしが告れば今頃は彼氏彼女の関係だったかもしれない。


彼女よりずっと一緒にいる時間は多くて、何度もチャンスはあったのに。
去年のクリスマスとかお互い恋人いなくてさみしいねーとか言いながら二人で過ごしたのに。
つーか誕生日とかバレンタインとかもなんだかんだで一緒にいたりしてたのに。









もっと、頑張れば良かったなあ












「(・・・なんて)」


まぁ、後悔したってしょうがないし?


これを教訓にして今を生きようじゃないか、自分。レッツポジティブシンキング!


「おまえもそこそこモテるんだし彼氏とか作ればー?」

「気が向いたらね」

「好きなやつとかいねーわけ?」

「(おまえだよ) んー・・・好きな人ねえ」



「好きなやつといえば、今だから言える話だけど」

「うん」













「俺さー、前の事好きだったわ」












嗚呼、やっぱり恨むよ 過去の自分。







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失敗を恐れて何もしなかった過去。
しかしそれこそが失敗だった。という感じです。

何もできずに終わった恋、それもまた青春。