〜〜〜♪
爽やかな休日の朝。
ぐっすり寝ていた俺を起こしたのはケータイの着信音だった
『着信 赤也』と表示された画面を見て、ものすごく逃げたい衝動にかられたが我慢して出てみる。
「んだよこんな朝っぱらから・・・・・もしもし・・・?」
『陽太ー?今なにしてた?』
「寝てた。なんか用?」
『おーまぁな』
「なに?」
『今からストテニ来れないか?』
「無理。さようなら。」
プツッ
「ったく・・・俺の休日を何だと思ってんだよ。・・・つうか俺テニス出来ないし行ってもしょうがねぇだろ・・・」
〜♪
また鳴ってる。無視しよ。
〜〜♪
シカトシカト・・・
〜〜〜〜♪
「・・・・っっだーしつこい!バカみたいにかけてくんじゃねーよ、ワカメが!
お前の髪むしって味噌汁に入れてやろうか!!」
「おはよう、。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この声は・・・
「俺、わかる?幸村だけど。今赤也の携帯借りてかけてるんだけどね。しつこくて阿呆でごめんね♪」
「ブッ・・・・部長?!」
俺、死ぬ前にもう一度母さんのシチューが食べたかった。
「お、おはようございます部長・・・」
「うん、バカみたいにかけてごめんね、味噌汁に入れるのは勘弁してほしいな♪」
怖っ!!絶対さっきのこと怒ってるよ!
「えと・・・部長様が何の御用でしょうか・・・」
「うん、赤也にさっき聞いたと思うんだけど、今からストテニやらない?」
「あー・・・俺、テニス出来ないし・・」
「そんなの教えてあげるに決まってるじゃないか。っていうか、来るよね?」
「ぃいいい行きます行きます!超行きます!ハイパー行きます!!へへ、何着てこうかなー。」
「じゃ、待ってるからね。」
「うぃっす!今世紀最大のオシャレして行かせていただきまっす!」
プツッ
・・・・・・・・俺、もう逃げたい。
「・・・マジで友達になる奴間違えた気が・・・・・・・ハァ、さっさと用意するか。」
軽くシャワーを浴びて、朝飯を食って、
着替えて。・・・・・・・・・・・よし、準備オッケーだ。いざ、戦場へ出陣。
「あっ、!」
「うす。」
「先輩たち!来ましたよ!」
「え?先輩たちって・・・」
「おー、遅かったな。」
「腹減った。」
「道に迷いませんでしたか?」
「大丈夫じゃろ、この前みんなで来たしな。」
「たるんどる!!」
わ〜レギュラー勢ぞろいだ〜☆
ぞろぞろとやってきた魔人たちを見て、俺は涙が出そうになった。
部長と赤也だけでも大変なのにレギュラー総揃いかよ!
俺の今の装備は普通のTシャツにGパン、ポカリと来る途中で買ったタバコ一箱に財布。目の前にいるのは魔王。
・・・・・・・・・・・・・勝てるわけない
「すいません、ちょっと村行ってポーション買ってきます」
「意味わかんねぇんだけど。」
「川坂」
「あ、部長」
「ごめんね突然呼び出して。」
「それはいいんですけど・・・俺ラケットとか持ってないんすけど・・・見てるだけでいいんですか?」
「いやラケットなら貸してあげるしやってみようよ。楽しいよ、テニス。」
「え?!いや、俺は「やるよね?」やります。」
・・・・・・・うん、アレだ。神様、お願いです。
俺を魔界から現実に戻して下さい。
ポーションって確か回復アイテムですよね?